Emilie Kristine Bagge PhD学位:分子生物学博士(南デンマーク大学)
研究の興味
ミトコンドリアは、細胞の動力源であると主に考えられていますが、ミトコンドリアの代謝物はシグナル伝達、遺伝子発現、細胞死など多くの細胞機能に寄与しています。精神疾患とミトコンドリア異常に高い相関があり、ミトコンドリアはどのように神経細胞とその機能に関与しているのかが研究の課題です。私は、次世代シーケンシングで精神疾患モデルマウスを解析し、1. ミトコンドリア変異と欠失の同定と、2. ミトコンドリア異常による遺伝子発現変化とクロマチン構造変化について調べています。この研究によって、細胞内オルガネラ間の相互作用と、その相互作用が精神疾患などの病態ではどのように乱されているのかについてさらなる知見が得られます。
プロフィール
- 2017-current
- 研究員、理化学研究所脳神経科学研究センター
- 2017
- 分子生物学博士、南デンマーク大学
- 2015
- 分子生物学修士、南デンマーク大学
- 2011
- 分子生物学学士、南デンマーク大学
受賞暦等
- 2018
- 科研費(若手研究)
- 2012
- Awarded PhD stipend by the Danish PhD School of Molecular Metabolism
論文
- Siersbaek, R*., J. G. S. Madsen*, B. M. Javierre*,
R. Nielsen*, E. K. Bagge, J. Cairns, S. W. Wingett, S. Traynor, M.
Spivakov, P. Fraser and S. Mandrup (2017). "Dynamic Rewiring of Promoter-Anchored
Chromatin Loops during Adipocyte Differentiation." Molecular Cell 66(3): 420-435
e425.
* shared first author